バイオディーゼル燃料と窒素酸化物: 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」



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●次回の「手づくりバイオディーゼル燃料セミナー」を11月30日(日曜日)に予定しています。参加者募集中! 詳しくはこちら。

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バイオ燃料

バイオディーゼル燃料

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アレックスの「2段階 アルカリ-アルカリ方式」
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連絡先
手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」
http://journeytoforever.org/jp/
〒622-0291京都府船井郡
丹波町郵便局 私書箱6号
キース・アディソン (英語)
平賀緑 (日本語&英語)
midori@journeytoforever.org

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バイオディーゼル燃料と窒素酸化物


排ガスはおいしそうな匂い! アメリカの国立公園では、バイオディーゼル燃料を使うと熊が追いかけて来るかもしれないと懸念された。
バイオディーゼル燃料でエンジンを稼働したときの排ガス中の窒素酸化物について、科学的・工業的分野の専門家からの報告書。

1. 「燃料の噴射タイミングとエンジンの稼働温度を調整することにより、バイオディーゼル燃料から排出される窒素酸化物の量は、石油ディーゼル燃料(軽油)のそれより低いレベルに押さえることができる」
Dr Kerr Walker, Scottish Agricultural College, 1994, in "Biodiesel from Rapeseed", Journal of the Royal Agricultural Society of England, Volume 155, p. 43-4.

2. 「バイオディーゼル燃料で稼働すると排ガス中の窒素酸化物が増加するとの報告もあるが、我々の実験ではバイオディーゼル燃料で稼働したときに排出される窒素酸化物の量は軽油から排出される量より常に少ないとのデータが出ている(dynamometer test)。軽油から排出される窒素酸化物は1マイルにつき6.2 gmなのに対し、バイオディーゼル燃料100%からは1マイル5.6 gm、中でもエタノールを使って製造された菜種油バイオディーゼル燃料(rapeseed ethyl ester)の方がメタノールを使って製造された菜種油バイオディーゼル燃料(rapeseed methyl ester)より窒素酸化物の排出量がやや少なかった。従来の軽油と比べ、バイオディーゼル燃料100%から出される排ガス中の炭化水素は53%減少、一酸化炭素は50%減少、窒素酸化物は10%減少、浮遊粉じんは13.6%増加との結果が得られた」
"Toxicology, Biodegradability and Environmental Benefits of Biodiesel", Charles L. Peterson and Daryl Reece, Professor and Engineering Technician, Department of Agricultural Engineering, University of Idaho, 1994

3. 「バイオディーゼル燃料と石油ディーゼル燃料(軽油)の混合燃料は、排ガス中の浮遊粉じん(PM)、炭化水素、一酸化炭素を減少させ、窒素酸化物の排出を増加させた。燃料の噴射タイミングを遅らせると、他の排ガス成分を低く押さえたまま窒素酸化物を減少させることができた」
"6V-92TA DDC Engine Exhaust Emission Tests using Methyl Ester [Biodiesel]", L. G. Schumacher (Department of Agricultural Engineering at the University of Missouri), D. Fosseen, W. Goetz, S. C. Borgelt, W. G. Hires (1995) in Bioresource Technology, 1995

4. 「バイオディーゼル燃料で稼働するとき、燃料噴射タイミングを遅らせると窒素酸化物の排出を効果的に減少できる。こうすれば石油ディーゼル燃料(軽油)からの窒素酸化物排出レベルより低く引き下げることができる」
"Engine Exhaust Emissions Evaluation of a Cummins L10E When Fueled with a Biodiesel Blend", William Marshall, Leon G. Schumacher, Steve Howell (1995), Society of Automotive Engineers, SAE Paper # 952363

5. 「バイオディーゼル燃料からの窒素酸化物の排出量はエンジンの型やテスト方式により増えたり減ったりする。バイオディーゼル燃料100%からの窒素酸化物(大気中でスモッグやオキシダントの形成に加担する物質)の排出量は、あるテストでは13%増加した。しかしバイオディーゼル燃料は硫黄分を含まないことから、従来の石油ディーゼル燃料(軽油)では使えなかった窒素酸化物を排除する技術を用いることが出きる。そのためバイオディーゼル燃料からの窒素酸化物の排出は効率的に抑制できる物であり、バイオディーゼル燃料の導入を否定する要素にはなりえない」
バイオディーゼル燃料(合成メタノール使用の場合)の硫黄分含有量は重量にして0.001%。低硫黄石油ディーゼル燃料(軽油)の硫黄分含有量は重量にして0.05%。
US National Biodiesel Board, Biodiesel Report, April 1998, "Biodiesel First Alternative Fuel to Meet EPA Health Effects Requirement -- Positive environmental and health effects results for Biodiesel"

6. 「バイオディーゼル燃料からの窒素酸化物の排出を従来の石油ディーゼル燃料(軽油)からの排出量と同じかそれ以下に減らす方法としては、効率的で実証された技術が確立されている。私はこれらの技術を活用し、バイオディーゼル燃料で稼働した市バスの排ガスをアメリカ政府環境保護局の基準に合格認定させた。燃料噴射タイミングを調整して窒素酸化物を基準より低いレベルまで押さえ、酸化触媒で浮遊粉じん(PM)を最大限排除した(バイオディーゼルの高可溶有機物質の特徴を活用)。一番良い結果では、軽油と比較して窒素酸化物を28%減少、同時に浮遊粉じん(PM)を25%減少することができる。
(From a personal communication, Ming Tseng, Aiko Associates LLC, USA, biodiesel suppliers)

手づくり企画の「バイオ燃料メーリングリスト(biofueljp)」

英語で2000年から開設されていたジャーニー・トゥ・フォーエバーの「バイオ燃料メーリングリスト」および「バイオ燃料ビジネスメーリングリスト」では、世界中から参加した3,000人以上の草の根バイオディーゼラーや専門家、学識者、企業家たちが、誰もがどこでも特別な機械がなくてもバイオ燃料を手づくりできる方法を一緒に開発してきました。日本でも草の根バイオ燃料を広めるために、日本語で情報交換や燃料づくりの協力ができるディスカッションの場を設置しました。ぜひご参加ください。
リストURL:http://groups.yahoo.co.jp/group/biofueljp/

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(c) Keith Addison and Midori Hiraga
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