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連絡先 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」 http://journeytoforever.org/jp/ 〒622-0291京都府船井郡 京丹波町郵便局 私書箱6号 キース・アディソン (英語) 平賀緑 (日本語&英語) midori@journeytoforever.org ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください! 今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。 |
野菜や穀物の伝統品種は生命の遺産であり、私たちの食糧安全を保証するカギを握る。でもかつては数百種類の多様な品種が育っていた畑にも今は2〜3種しか育っておらず、中には品種そのものが絶滅してしまった農作物もある。
植物特許法により、種子は一握りの大企業が牛耳るビッグビジネスになってしまった。230億ドルに達する世界の種子市場では、種子企業の上位10社が約33%、中でも上3位の巨大企業が20%を占めている。世界市場に適さない品種の種子は企業から見放され、売られず育てられず、やがては絶滅してしまう。永遠に。
遺伝的な多様性が失われ品種が単調化すると、農作物の害虫や病気や気候の変化に対する抵抗力は低下してしまう。それからあわてて病害虫に抵抗できる新しい品種を作り出そうとしても、基になる在来種や原種の生殖細胞はどんどん失われている。
そして今、世界の気候がどう変化するか予想もできないとき、将来どの様な特性を持つ品種の農作物が必要になるか、だれにもわからない。商品化され似通ったわずかな品種の種だけでは、新しい環境に対応できない危険性が高い。
緑の革命のハイブリッド米 |
高収穫ハイブリッドとうもろこしはティッシュペーパーほどの栄養分 |
遺伝子組み換えで人間の耳を生やしたネズミ |
「音もなく、素早く、容赦なく、私たちの生活を支える農業から遺伝的種の多様性が失われ、想像もしたくない飢餓の入り口へ私たちを導いている」1991年出版『The Threatened Gene(絶滅の脅威に立たされる遺伝子)』より。共著者のPat Mooneyは「Rural Advancement Foundation International(RAFI: 国際農村発展基金)」の主要幹部。
http://www.rafi.org/
「すでに90%以上の農作物の品種が農民のもとから姿を消してしまっている」
イギリスのAgricultural Biodiversity Coalition(農業生物多様性協会)のページには種子の問題と食糧安全に関する資料がたくさん提供されている。
http://dspace.dial.pipex.com/ukfg/ukabc.htm
「私たちの食と生活の安全を脅かす最も大きな脅威のひとつは、生物の多様性が損なわれることだ」
国際的なNGO「Genetic Resources Action International (GRAIN:国際遺伝子資源アクション)」は、遺伝子資源の略奪に反対するため他団体と協力しながら国際的に活動している。
http://www.grain.org/
「私たちの生活を2000年以降も支えるために最低限必要な生物種の多様性を確保するためには、今、これ以上の略奪が進む前に生物種の資源を集め、分析し、保護・育成しなくてはならない」
オーストラリアの「Seed Savers' Network(種苗保護者ネットワーク)」はジンバブエ、カンボジア、トンガ、キューバ、ソロモン諸島などでも在来種を保護する活動に加わっている。
http://www.seedsavers.net/index.html
伝統的に村人の生活を支えてきた農園から赤い長豆を集める、ソロモン諸島の種バンクプロジェクト研修生(Seed Savers' Networkより) |
「遺伝子組み換え技術が食糧安全を保障せず、環境保護に貢献せず、途上国の飢餓を減らさない10の理由」
世界に食糧は余っている。貧困と不平等こそが飢餓の原因であるため、世界人口を養うために遺伝子組み換え技術が必要だとの大義名分は全く意味をなさない。遺伝子組み換え技術は収穫を増やさないし、農薬の使用量を減らしもしない。収益は大企業に集まるよう仕組まれているため、途上国の貧しい人々に危害を与えても恩恵となることはない。華やかに唱えられる遺伝子組み換え技術の「必要性」を数々の調査・研究の裏付けで覆す、力強い10の理由。1999年11月、「Food First/Institute for Food and Development Policy(食糧第一:食糧と開発のための政策研究所)」によるレポート。
http://www.foodfirst.org/resources/biotech/altieri-11-99.html
同じく食糧第一による報告書の日本語訳「遺伝子組み換え作物は第三世界の貧困と飢餓と低生産の解決策となりうるか?」
日本語に翻訳した「食糧第一 バイオテクノロジー・遺伝子組み換え技術」特集ページはこちら。ここから膨大な量の資料にリンクしています。
「遺伝子組み換え技術が貧しい人たちに食を与えるか? 答えはNO。飢饉の原因は食糧不足ではない。遺伝子組み換え種子を使うと特定企業の化学肥料・農薬・殺虫剤に全面的に依存するようになる。遺伝子組み換えを推進する企業が環境へ与えてきた被害の前歴は信頼できる物ではない。遺伝子組み換え技術の推進は農作物の種の多様性を脅かし、一部の企業が生命の知的所有権を略奪することを推進する。そして遺伝子組み換え技術は途上国の貧しい小農民に何の恩恵も与えない。Tom Campbell, Lecturer in Environmental Studies, Development Studies Centre, Kimmage Manor, Dublin, Republic of Irelandより。
http://www.pmac.net/campbell.htm
ターミネーターの名付け親でもあり、遺伝子組み換えと生命体への知的所有権の略奪に反対するキャンペーンを繰り広げるNGO「Rural Advancement Foundation International(RAFI: 国際農村発展基金)」のホームページ。
http://www.rafi.org/
RAFIの報告書「植物開発者の罪」を読むと、植物特許の略奪についてよくわかる。「先進国の植物特許機関は、最低43ヶ国の途上国で農民たちが歴代育て上げた植物品種を、それと知りながら植物開発企業にその品種に対する独占的な植物特許を与えている」とRAFIは指摘する。長年の選別と交配から農作物の品種を育て上げた小農民たちと、植物品種を「開発」したとして品種保護を主張する企業との間で、147件の紛争が起こっている。
http://64.4.69.14/web/news.shtml
News-->News releases-->All: "9/16/1998 Plant Breeders Wrongs"
「遺伝子組み換え作物が環境と健康に対して安全であるとの確証はされていない。だれも遺伝子組み換え技術を必要としていない。一部の企業がアグリビジネスにおける収益を増やすためだけに遺伝子組み換え技術は存在意義がある」
「地球の友・インターナショナル」遺伝子組み換え反対のページ。
http://www.foe.co.uk/camps/foodbio/genepress.html
「グリーンピース」遺伝子組み換え技術反対のページ。
http://www.greenpeace.org/~geneng/index.html
ヴァンダナ・シヴァ |
『緑の革命とその暴力』ヴァンダナ・シヴァ著、浜谷喜美子訳
日本経済評論社 1997年。ISBN 4-8188-0939
「20年間に及ぶ緑の革命は、パンジャブを暴力と生態的な破壊による欠乏によって荒廃させた。豊かさどころか、パンジャブには疲弊した土壌、病虫害に蝕まれた作物、湛水した砂漠、借金を背負い絶望した農民が残された。平和どころか、パンジャブは紛争と暴力を受け継いだ。1986年にパンジャブでは598人が殺された。1987年には、その数は1544人となった。1988年には3000人が殺された(序文より)」
『人間の大地』犬養道子著、中央公論社 1983年。ISBN 4-12-001253-0
「緑の革命は、農民貧民に主眼と基礎を置くものではなかったから。
むしろ大地主・富豪に(ひいてはビッグビジネスに)主眼と基礎を置くものだったから。その証拠には、緑の革命が各地にとり入れられてのち、銀行からカネを借りて大耕地所有者となる人々のパーセンテージが、富者の間で二百も増加した・・・。そして、緑の革命を可能とする肥料やトラクターを手がける「北」の大企業に至っては、わが世の春の到来とおどり上がってよろこんだ! 貧しい人々はごっそりと忘れ去られた。
飢餓は・・・
みごとにつくられはじめたのである!
飢餓難民と栄養極度失調児童計九億人の出てくる土台はみごとにつくられたのである!(135ページより)」
『World Hunger: Twelve Myths, 2nd ed.(世界飢餓の構造:12の誤った神話 第2版)』 by Frances Moore Lappe, Joseph Collins, Peter Rosset with Luis Esparza, Food First/The Institute for Food and Development Policy, 1998, 270pp, $13.00.
1970年代から世界飢餓にまつわる誤った思いこみに警鐘を鳴らし続け、飢餓の原因・構造と解決への方向を示し続けてきたFood First研究所による最新版。誤った神話その5に緑の革命を取り上げ、何が起こったか、どうするべきかを記述している。
http://www.foodfirst.org/pubs/books/wohuco.html
同書の前版は邦訳で入手可能。
『世界飢餓の構造: いま世界に食糧が不足しているか』
フランセス・ムア・ラッペ著、ジョセフ・コリンズ著、鶴見宗之介訳。三一書房。1988年。4-380-88221-7
12の神話の日本語要約はこちら。
「土の飢餓は人の飢餓を引き起こす
(Nutrient Starved Soils Lead To Nutrient Starved People)」
キース・アディソン原稿集「香港・東南アジア報告」より。
「斜面に信じられないほどの重労働をかけて作られた棚田が、収穫が全くあがらないためにたった一年で放棄された光景が広がっていた。それは生活の糧を失った家族の終焉を意味している。在来種の種子を植えていたなら、いくらかの収穫は確保できたはず。でも在来種はすでに一掃され入手できるのはハイブリッドの一代雑種の種子しかない。そして気むずかしいハイブリッド品種を育てるには膨大な化学肥料や灌漑の投資が必要だけど、貧しい人たちにそんなお金はない。」
「茶碗一杯の宝物 (Treasure in a bowl of porridge)」
キース・アディソン原稿集「大浪湾村 滅び行く香港農村の物語」より。
緑の革命に急襲された小作農の生存を支援するために、フィリピンの開発プロジェクトは伝統的な米の品種に戻り、在来種の種子を20ヘクタールの農地に植えた。土地生来の品種を求めたとき、その県内に在来品種米の種子は2キログラムしか残っていなかったという。緑の革命と種子の危機の背景を伝える報告書。
(日本語訳協力:高橋信之さん)
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