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最後の仕上げは泡で洗うテリー・ド・ウイン 著( 手づくり企画の「バイオ燃料メーリングリスト」への投稿より。2001年3月27日)
泡を吹き出すポンプを稼働するのは数ワットの電力で充分(ミキサーで攪拌しながら洗浄するには250〜300ワットの電力がいる)。洗うのに使う水は燃料の半分から75%の量だけ(攪拌しながら洗うときには、燃料の3〜4倍の量の水が必要になる)。 泡洗浄に必要な「機材」は金魚屋さんで売っているような、ごくありふれた安いものばかり。大きさも作った燃料の量に合わせて買えばよい。 まず用意するのは水槽用のポンプ。いろんな種類があるけど、電力コードと空気チューブがついているのが基本。フィルタがついていたら、取り外して他のことに使える。スイッチがあって継続的にポンプを稼働できる物は便利。音が静かな物もグッド。音はしなくても、ポンプの大きさによって多少の振動はあるけれどそれほどやかましくはない。 それからエアーストーンも用意しする。きめ細かい泡を吹き出す小さな石が一番望ましいけれど、ビニールのチューブはバイオディーゼルが溶かしてしまう物があるから注意が必要。大きなポンプの場合は途中にT型の分岐パイプを使ってエアーストーン2つで稼働する。泡が多ければ多いほど、洗浄効果は大きいから。 やりかたは簡単。エアーストーンをバイオディーゼル燃料の底に入れてポンプのスイッチを入れ、2〜3日ブクブク放っておくだけ。時々pHを測り、燃料がpH7.5くらいの中性になれば、できあがり! なぜブクブクするだけで燃料から不純物が洗い流されるかというと、バイオディーゼル燃料に水を加えて混ぜると燃料が上、水が下の層になる。その底にエアーストーンを入れてポンプを稼働させると、出てきた泡はまず水の中をブクブク進み、それから燃料の中を浮上するとき泡の表面に水の膜を一緒に連れていく。この水がブクブク進みながら燃料に含まれた不純物を洗い流す。燃料の表面まで上ってきた泡が弾けると、この水は底に沈みながら燃料を洗っていく。つまり泡にくっついた水が上ったり沈んだり繰り返しながらバイオディーゼル燃料を洗っていく仕組み。 ミキサーで攪拌するときほど勢い良く燃料と水がかき混ぜられないため、泡洗浄の方が時間は長くかかる。振動で洗浄効果を高めるためにポンプを容器の壁に取り付けるのも良い。音がちょっとうるさくなるけど。 できあがったときは透き通っていたバイオディーゼル燃料が、水で洗い始めたとたんに濁った場合は、反応に使ったアルカリ触媒(苛性ソーダや苛性カリ)が多すぎたことが原因。残っていたアルカリ物質が水と接触したときに石けんができ燃料が濁る。でも心配ない。 このときは、洗浄水に少し酸を加える。レモン汁やお酢、自動車電池の希硫酸や燐酸など、どんな酸でも効果は同じだけど、ただ酸によっては排水が環境汚染になる物があるので、なるべく無害な酸を使って。酸を加えてから半日くらい後に様子を見て、石けん分がまだ洗い切れてなかったらもう少し酸を加える。バイオディーゼルがきれいな透き通った液体になってpHを測ると中性になるまでこれを続けること。 なぜバイオディーゼル燃料を洗う必要があるのか? できあがったばかりのバイオディーゼルには余分なメタノールやアルカリ石けん、ワックス、酸などの不純物が含まれていることがある。このまま愛車に注ぎ込んで稼働すると、エンジンを傷めてしまう恐れがあるから。せっかくきれいな燃料を作ったのだから、もう一手間かけてきれいに洗って使いたい。 それから動物性脂肪の割合が大きい原料からバイオディーゼル燃料を作った場合、温度が下がると固まるtallow estersができることがある。摂氏40度くらいに暖めると透き通った燃料になり、さめても液体のままとどまるはず。もしまた固まってしまったら、2〜3日おいて液体と固体を分離させてから、液体部分の燃料だけ静かに取り出して使う。固体分を含んだ部分は、次にバイオディーゼル燃料を作るときに原料に混ぜてエステル交換すると良い。このとき、追加したバイオディーゼルについては触媒もメタノールも量を増やす必要はない。 (c) テリー・ド・ウイン 手づくり企画の「バイオ燃料メーリングリスト(biofueljp)」英語で2000年から開設されていたジャーニー・トゥ・フォーエバーの「バイオ燃料メーリングリスト」および「バイオ燃料ビジネスメーリングリスト」では、世界中から参加した3,000人以上の草の根バイオディーゼラーや専門家、学識者、企業家たちが、誰もがどこでも特別な機械がなくてもバイオ燃料を手づくりできる方法を一緒に開発してきました。日本でも草の根バイオ燃料を広めるために、日本語で情報交換や燃料づくりの協力ができるディスカッションの場を設置しました。ぜひご参加ください。 バイオ燃料 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

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