堆肥(コンポスト)の作り方: 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」



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〜堆肥・コンポスト〜

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 堆肥と有機農
 堆肥・コンポストってなに?
堆肥(コンポスト)の作り方
 良い堆肥とは?
 失敗しないために
 緑ものと茶色もの
 堆肥作りのポイント
 堆肥枠を作る
 材料を混ぜて積む
 自家製堆肥活性剤
 ひとまとめ
 動物の糞の活用
 ふるい分け
堆肥・コンポストの情報集 
 バーチャル堆肥作りに挑戦!
 初心者むけ堆肥作り
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堆肥(コンポスト)の作り方


切り返し前の堆肥塚
なんらかの「堆肥」を作っている人は多いけれど、堆肥の質にも善し悪しがある。最高級の堆肥を作ることは全然難しくない。基本を理解してちょっと練習すればカンがつかめるし、質の高い堆肥を作ることは畑の他の問題を改善するから、農作業が随分ラクになる。これから話すのは、自然と土と作物が喜ぶ質の良い完熟堆肥の作り方。

いろんな人がいろんな堆肥の作り方を提唱しているけれど、私たちは土壌微生物と作物と人間にとって良い堆肥の作り方とは、摂氏60度以上に燃え上がるホットな堆肥と、堆肥専用のミミズを使ったミミズコンポストだと思っている。

失敗しないために

窒素分の不足や通気の悪さが理由のこともあるけれど、堆肥作りに失敗するよくある原因は水分の多過ぎ。適切な水分量は堆肥塚全体の60〜65%。材料を手で握って絞ったスポンジくらいの量という指導書もあるけれど、この目安は材料が全部細かく均等に裁断されたときにしか役に立たない。


混ぜた材料をフォークで積んでいるところ
他にも「材料が濡れたスポンジくらいになるまで、でも水浸しにならない程度にホースで水をかけ、積み終わったときにさらに水を加える」こんなアドバイスもしばしば見られる。でもこのような記述を読んで実践した堆肥作り一年生は、数日後ドロドロに腐った何とも悲惨な物体を前に、堆肥作りをあきらめてしまう人が多い。

堆肥の材料は見た目より水分を多く含んでいる物が多い。苅ったばかりの草や畑の野菜の残渣は多くて95%の水分を、生ゴミは普通85%以上の水分を含んでいる。草や野菜の残渣は苅った後、一日くらい外に広げて少ししおれさせたくらいがちょうど良い。家畜の糞も乾燥ぎみの方が扱いはラク。水分の調整の仕方は次の通り。

緑の材料と茶色の材料

堆肥の材料は「緑の材料(窒素分多)」と「茶色の材料(炭素分多)」を混ぜ合わせて、全体で炭素:窒素の比率が25〜30:1とするのが適当と言われている。どの材料がどちらの成分をどのくらい含んでいるかは、インターネットでも「バーチャル・コンポスト」や「ロデールのコンポスト計算機」のホームページなどで調べることもできる。簡単な目安としては、刈ったばかりの草や野菜残渣、緑の葉などはかなりの窒素分を含む。家畜(もしくは人間)の糞や生ゴミ、アルファルファとかの豆類の植物も同じく窒素分が多い。逆に、枯れた落ち葉や茶色の藁、おが屑、新聞紙や段ボール、小枝など茶色系の物は炭素分が多い。


ビーチハウスの前で堆肥を切り返しているキース
緑の材料か茶の材料か、色で窒素と炭素の割合を考えるのも目安になるけれども、他にも「濡れた材料」と「乾いた材料」で考えるのも一つの手。だいたい水分を含んだ生の「濡た材料」は窒素分が多い緑色の材料のことが多いし(糞は例外)、「乾いた材料」は炭素分を多く含む枯れた茶色い物が多い。

秋の天気が良い季節に乾いた落ち葉を集めておけば、いつでも堆肥を作るときに使えて便利。水を加えすぎてしまったときも、茶色ものの備えがあればそれで調整できる。フレッシュな緑の材料と違い、乾いた茶色の材料は長持ちするから、私たちは時々遠征して近所から落ち葉をたっぷり集め、大きなゴミ袋に幾つか蓄えて使っている。茶色ものが多過ぎたときにはどうするか? その調整の仕方はもう少し後で。

堆肥作りのポイント

1.水分は多過ぎより、少な目の方が失敗しない。
水分が多すぎて腐ってしまうとその後の修正が難しい。水分が足らなかった場合は、堆肥の温度は上がり始めて少ししたところで止まってしまう。そうしたら材料を取り出し堆肥用のフォークでほぐし、水分を加えてもう一度積み直す。これを何回か繰り返していく内に、水分60〜65%の適切な量がどのくらいかつかめてくる。もし、水浸しにしてしまったら? 材料を取り出してフォークでほぐし、乾いた茶色の材料と乾いた緑の材料(乾燥した糞や動物の乾血、米ぬかなど)を加えて積み直す。でも、濡れすぎの修正は成功するとは限らない。

2.窒素分は少な過ぎより多めの方が失敗しない。
窒素分が足りなかった場合、堆肥は熱くなることなくいつまでもそこにいる。逆に窒素分が多過ぎた場合は、堆肥は発酵して熱くなり、余分な窒素をアンモニアガスとして吹き飛ばし、炭素:窒素のバランスが取れたところで落ち着いて分解を続ける。貴重な窒素分がもったいないって? お金を払って化学窒素を買い込んでいる人にはもったいない話かもしれないけれど、無料の窒素材料は身近にたくさんある(下記参照)。それに何回か作り直しているうちに量の感覚がつかめてくるから大丈夫。

3.根にたまった土はなるべく落としておく
引き抜いた根に土をたっぷり付けたまま堆肥を積むと、空気の通り道をふさいで失敗することが多い。でも「いくらかの」土を材料全体に均等に降りかけるのは、堆肥の発酵を助ける土壌微生物を加え(特に動物性窒素分がないときに役立つ)、粘土の粒子が水分の薄い膜を全体に広げる助けになるからおすすめ。

4.あれば加えた方が良い物。
石灰・できれば石灰岩の粉、海草エキス(土壌微生物へのミネラル補給)、前に作った堆肥の残りなど。なくてもいいけれど、あればより質の高い堆肥ができる。

5.新聞紙や段ボールも乾いた茶色の材料として使える。いくらか裁断して。

堆肥の枠を作る

堆肥作りは規模が大きい方が苦労が少ない。ボリュームが大きい方が熱が集まり発酵が進むし、材料の種類が多い方がより豊かな堆肥ができる。ただ、それは何トンもの有機物が出る農場の話。大きな農場の場合は、底辺2.5メートル、高さ1.5〜1.8メートルくらいの横から見たら台形の山を長く積んで堆肥を作る(ハワードのインドール式コンポスト)。

ただ、山の斜面をきれいに積むには経験がいる。下手すると山が崩れて発酵の効率が落ちてしまう。よっぽど大きな農場でないかぎり、箱か筒かの枠組みを使った方が効率的だと思う。このユニットを必要な数だけ幾つも作って、時間差で次から次へと堆肥を作っていったら、かなりの量の堆肥を作ることができる。

枠組みを使うと壁が垂直にまとまるから場所の節約になるし、余計な熱の発散も防ぎ、水分維持に役に立つ。堆肥の量に合わせて高くしたり低くしたり、いろんな形や仕組みや材質の箱が開発されて使われている。市販品もあるけれど、身近にある材料から自分で作った方が自分に合った柔軟な堆肥製造システムが作れる。イギリスのHDRAおすすめの簡単な堆肥枠の作り方はこちら

これから紹介するのは、金網とゴミ袋から作る堆肥枠の作り方。(たぶん、一番安くて簡単)


ビーチハウスで使っていた金網とゴミ袋で作った堆肥筒(左)と切り返す前の塚(中)。右の段ボール箱も堆肥箱として活用している。
幅1メートル弱の金網を巻いて、直径90センチくらいの筒を作る。金網は編み目2センチくらいのよくある甲羅方の網でOK。巻いた筒の端は15〜20センチくらい重ねて針金で数カ所止める。だいたい幅1メートル弱の金網が3.2メートルと、1メートル四方の金網が2枚、合計でだいたい5メートルちょっとの金網で堆肥筒を1つ作ることができる。

大きなゴミ袋の底と脇を切り開いてできたシートを金網の筒の内側に張る(洗濯ばさみで仮止め)。上手な人はゴミ袋の底を切っただけで金網の筒にピタッと当てはまるビニール筒を作ることができるかも。これは乾燥を防ぐため。

空気を通すために底上げした土台を作る。煉瓦を90センチ四方の四隅と真ん中においてその上に丈夫な堅い金網を置く。網目が大きいようだったら、目の細かい金網をかぶせる。この台の上に内張をした金網の筒を乗せてできあがり。中に混ぜた堆肥の材料をフォークで積んでいく。

材料を積み終わったらゴミ袋シートの上の方を軽くふさいでふたにする。翌日くらいに堆肥が熱くなって蒸気が出てきたら内張を広げ、乾いてきたらまたふさぐ。

動物の侵入が困るようだったら、同じ金網でふたを作って止めておく。屋根のない所に作る場合は、別のゴミ袋か傘かトタンなどで雨を防ぐ(古い傘の持ち手をとって堆肥に突き刺し屋根にしたことも)。

この筒を2つか3つ、自分の農場から出る材料の量に合わせて作り、時間差で積んで順番に使っていくと、完熟堆肥を常備することができる。

材料を混ぜて積む

堆肥箱を1回で満杯にできる量の材料があった方が良い堆肥をつくりやすい。もしそれほどの材料が1度に集まらない場合は下の「ひとまとめ」を参照。HDRAの「コンポストの作り方」のページには、どんな材料をどう扱うべきか、詳しいアドバイスが載っている。基本的には、一度は生きていた有機物の残骸なら堆肥の材料になる。ポイントは:水分が60〜65%になること、通気性良く空気をたっぷり含むこと、ほぼ中性(pH7)かやや酸性(pH6-6.5)になること、そして炭素:窒素比率が25〜30:1となるように材料を集める。(カンをつかむまでバーチャル・コンポスト、ロデールのコンポスト計算機とか参考になるかも)


堆肥作り必需品のフォーク。柄が長い方が良い。
まず緑の材料を集め、質が均等になるようにフォークで混ぜる。大きい物があったらハサミかシャベルの端で10〜15センチくらいに切っておく。

全体の一割くらいまでは、小枝とか頑丈な茎とか堅い大物が混ざっていても大丈夫。分解されないだろうけど、堆肥塚の中で材料が詰まるのを防ぎ、通気性を保ってくれるから。

まずは乾いた茶色の材料を地面か床に直径1.5メートルくらいの煎餅型に均等に広げる。22リットルくらいのバケツを使って2杯分。それから同じ大きさのバケツ1杯分の緑ものをその上に均等に広げる。これを2回繰り返して、茶色、緑、茶色、緑の4層を作る。


層を重ね縦に崩して混ぜ合わせる
この4層煎餅の上に、1握りの石灰か木の灰を降りかける(ケーキに粉砂糖を降りかける要領)。それから、あれば骨粉、1握りか2握りの土、前に作った堆肥を降りかける(なくても可)。全体をフォークでつついて表面の粉類を材料と軽く混ぜる。それから液体を1〜2リットル、水が広がる如雨露でまんべんなく降りかける。ホースを使うときは細かい霧になる先を使って。

材料がある分だけこの5層煎餅(茶色、緑、茶色、緑、粉類)を2〜3層重ねる(全体の割合を考えて材料を用意しておかないと、中途半端に終わってしまうから要注意)。

全部きれいに重ね終わったら、この煎餅の片隅からフォークで層を縦に削り崩し、フォーク1杯分ずつ材料をかき混ぜ、フォークですくって堆肥枠の中に入れる。枠(もしくは筒)の中に均等に広げ、堅めすぎないよう、でもふわふわすぎない程度に積んでいく。こうやってまず層を作りそれから少しずつ縦に削って混ぜることで、材料を均等に混ぜることができる(全体を一度に混ぜようとしたら大変!)。1すくい混ぜて入れ終わったら、2すくい目に進む。こぼれ落ちた細かい材料をシャベルですくって枠の中に均等に降りかけながら、材料全部を堆肥枠の中に積んで行く(かき混ぜ→フォーク→シャベルの繰り返し)。

通気性が大切

有機物を分解する微生物、とくに堆肥作りに活躍する好熱性微生物が活発に活動するためには、たっぷりの酸素が必要。しかも堆肥は微生物の活動で熱くなるから、塚の下から空気が充分入るようにしてやった方が効率よく通気される。

地面がよほどふわふわ空気を含んだ所だったら、その上に直接堆肥を積んでも大丈夫だけれども、できれば底上げして、上の金網台のような空気が通る台の上に堆肥を積んだ方が効率よくなる。


切り返しで全体を均等に混ぜ合わせ空気を含ませるとまた温度が上がる
さらに通気性を良くするため、堆肥を積むときに太めの竹か棒を枠の真ん中に立て、材料を全部積み終わった後にその棒をガサガサ揺すって穴を広げ、引き抜いて通気口を作る。もしくは材料を20センチくらい積み上げるごとに鉄筋などの棒で上からつついて、底まで穴をあける方法もある。

材料を全部積み終わったら、内張のゴミ袋か何かで軽くふたをしてお終い。空気がこもらないように、でも雨がかからない様に覆いをしておく。

これでお終い。翌日に堆肥塚は摂氏50度以上に、翌々日くらいには60度かそれ以上に熱くなるはず。熱が冷めて40度以下に落ち着いたころ(積んでから1〜2週間後)に一度枠を開いて材料全体を切り返す。もしくはそのままさらに2〜3週間放っておく。

いくら待っても熱くならないときは塚を崩して、水分か窒素分か通気性かを調整し直す。

長い温度計で塚の真ん中当たりの温度を調べながら、堆肥が発酵する様子をチェックする。温度計がなかったら自分の手を入れてみて、熱くてじっとしていられないようだったら大成功!

自家製堆肥活性剤

「堆肥塚に加える最高の液体はHousehold Compost Activator!」と言う人たちがいる。自家製堆肥活性剤。無料で簡単に作れて、衛生的でミネラルやビタミンたっぷり、しかも窒素分もたっぷりのコンポスト・アクティベイター・・・なんのことはない、おしっこの事。

別に恥ずかしがらなくても、堆肥に加えて土に戻すことはそもそもおしっこの正当な活用方だと思う。貴重な資源を無駄にしないとの志を立てて・・・でも別にご近所に知らせなくても害はないだろうから、大声で騒ぎ立てない方が面倒ないかも。

今のライフスタイルでは変に誤解されているけれど、おしっこは1)殺菌されている、2)身体中の細胞から捨てられたカケラを含むためミネラルやビタミンが豊富、3)窒素分も豊富(高いお金で窒素分を買わなくても良い理由の一つ)と利点がいっぱい。

堆肥を積むまでに小の方だけ1〜2リットルくらいペットボトルに溜めておくのは簡単。原液のまま、もしくは水で半々に割って、あれば海草エキスを1キャップ加えて、如雨露で重ねた材料の上にふりまく。堆肥材料に降りかけた瞬間に分解され始めるので臭いはそれほど気にならない。

それでも心配な人は「メキシコ貧民街での有機食料生産」を読んでみて。自信がつくから。

窒素分について付け足し。上手く作られた堆肥には、窒素分が初め材料に加えた量より最高25%増えている。ちゃんと快適な環境を整えてあげれば、タダで窒素固定バクテリアが繁殖し空気中から窒素分をどっさり取り込んでくれる。

ひとまとめ

家庭菜園など小さな畑では、堆肥塚を一山積むだけの有機物を一度に集めるのは難しい。むしろ野菜の残さや生ゴミが毎日チョビチョビでてしまう。有機ゴミができるたび堆肥塚に加えるのも可能かもしれないけれど、たぶん水分がたまって空気穴をつぶしてしまうか、上手く発酵しなくて冷たいままか、少しだけ暖かくなるか、どちらにしても効率的ではない。できれば畑の残さも生ゴミも、堆肥塚一山分になるまで腐らせないように貯めておく仕組みを作った方が良い。

生ゴミ

高さ25〜30センチくらいの蓋付きバケツと水受けのトレイを用意する。バケツの底に水切り用の穴をあける。バケツの底に10センチ弱の乾き物を敷き、生ゴミを入れていく。流しの三角コーナーとかで水浸しになる前に、生ゴミが出るそばからバケツに放り込んで行く。だからバケツは台所の調理台近くにあると便利。卵の殻は大丈夫だけど、肉や魚や調理済みのおかずはもっとベテランになるまで入れない方が無難。

バケツの中が水浸しになったり腐ったりしないように注意する。底から汁が出てくる前に空にすること(週2〜3回)。

その間に畑の野菜くずや草や有機ゴミを集めておく。乾いたところに薄く広げておけば、しばらくは使える。

堆肥枠を用意して、底に10センチほどの乾き物を敷く。畑からの有機ゴミとバケツの生ゴミと、あれば動物の糞を混ぜる。これらの「緑もの」に、上の「材料を混ぜて積む」の要領で2倍の量の「茶色もの」を加え、有機石灰か木の灰、骨粉、乾いた堆肥などを混ぜ合わせる。必要であれば水分を加え(大過ぎに注意!)枠の中に積み込む。

積み込んだ上に3〜4センチの茶色ものと、乾いた堆肥か土をかぶせる。最初の「ひとかたまり」はそれほど熱くならず、生ゴミなどの臭いが漂うかもしれない。でも表面の茶色ものがハエを防いでくれる。生ゴミのバケツが満杯になるたびにこれを繰り返し、堆肥塚を積んでいく。堆肥塚のボリュームが増えると、だんだん熱くなってくる。枠に蓋を忘れないで。

堆肥枠がいっぱいになり、熱も冷めたら中身を切り返す。枠を開き、堆肥フォークで中身を少しずつほぐしながら地面に広げる。水分が必要だったら加え、また堆肥枠の中に積んでいく。今度はボリュームがあるから普通の堆肥塚みたいに熱くなると思うけれど、冷たいままでも気にしないで数週間おいておく。

段ボールの活用法:コンポスト」も参考に見てみて。
でも生ゴミはミミズコンポストするのが、やっぱりラクで効率的。

動物の糞の活用

良質の堆肥を作るのに必ずしも動物の糞はいらない。なかには動物の糞を極力避ける人もいる。でも私たちは手に入るのなら動物の排泄物はなるべく加えた方が質の高い堆肥ができると思ってる。


山ほど拾ってきた野良水牛の糞
自然界では植物と動物は必ず一緒に生活している。肥沃な表土は植物性と動物性両方の有機物からできた物。自然は動物なしに植物を育てようとはしていない。土に戻される有機物のいくらかは動物の消化器を通ってきた排泄物を含むことが大切。だから人間のおしっこも堆肥の活性剤としておすすめしている。

肉食動物以外なら、どんな動物や鶏たちの排泄物も堆肥塚には大歓迎。堆肥作りで有名なバイオダイナミックの人たちは牛の糞が良いと言っている。私たちは香港のランタオ島で群をなしている野良水牛たちのトイレに行き、糞を山ほど拾い集めて使っている。効果は覿面。動物性の糞は材料全体の五分の一くらいあれば充分。でも四分の一以上にしない方がよい。

化学物質だらけの人工飼料を食べさせられ抗生物質漬けにされた家畜の糞はなるべく避けたい。たぶん発酵して化学物質も分解されて堆肥はできると思うけれど、せっかく役立ち者の微生物たちに増殖してもらいたいときに、抗生物質漬けの家畜の糞は加えたくはない。

ふるい分け

裁断機を持っている人は、堆肥塚を積む前に材料を全部細かく裁断し、積んで一週間たったらもう一度裁断して、また一週間後に裁断してお終い。裁断機を持っていない人(私たちを含む多数)は、できあがった堆肥をふるい分けた方が良い。


完成品をふるいにかけているところ
ふるいといってもお手製で充分。縦150センチ横90センチくらいの軽い木枠を作り、編み目1.5〜2.0センチくらいの金網を張ってできあがり。これをどこかに立てかけ斜めになった金網の上に堆肥をシャベルで投げつける。もしくは四隅に台をおいてふるいを地面に平行に備え付け、シャベルで堆肥を乗せ、手かレーキの背かで軽くこすって編み目を通す。ふるいを通らなかった残りは、畑のマルチにしたり、乾かして次の堆肥作りの時に茶色ものの一つとして使ったりできる。

ふるいを通った出来上がり堆肥は、箱に詰めて2〜3週間ほど寝かす。畑に加えるときは表面5〜6センチくらいの浅いところに軽くすき込む。後の仕事はミミズたちがやってくれる。畑にミミズがいないって? 大丈夫、堆肥が土壌微生物を増やして土の中の生態系が豊かになれば、ミミズたちもすぐやって来るから。


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