小さな農場での堆肥作り 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」



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〜堆肥・コンポスト〜

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〒622-0291京都府船井郡
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小さな農場での堆肥作り

アパートの台所で作っても、家庭菜園で作っても、農場で作っても、堆肥は堆肥。作り方の基本は同じだし、その利益も変わらない。

From the "On-Farm Composting Handbook" (NRAES)
ただ農場では有機物が大量にできるから、ボリュームができて堆肥作りがある意味では楽になる(発酵が進みやすいから)。だけどある意味では大変。大量の材料を積んだり切り返したり、できあがった堆肥をどうやって使うべきか? 農場では農場なりのコツがある。

まずは堆肥・コンポストのページを読んでみて。なぜ堆肥が大切か有機農のページも読んで欲しい。農場でも基本は同じだから。

農場での堆肥作りの手法とその理由は、やはり有機農運動の創設者たちによる基本書に記されている。

基本書

『(農業における廃棄物:腐植土としての活用法)The Waste Products of Agriculture - Their Utilization as Humus』 by Sir Albert Howard and Yeshwant D. Wad, Oxford University Press, London, 1931
ハワードの著作は有機農運動の基礎を築いた『農業聖典』(下記参照)が有名だが、実際的な堆肥作りの手法についてはこの最初の本『農業における廃棄物』の方が詳しい。新しい有機農業の基礎であるインドール式堆肥作りの技術がどのように築かれたか、なぜこの堆肥作りが必要とされたか、実際にどのように堆肥を作るかなど。残念ながら邦訳されていない。
原文は「Soil and Health Library」に全文掲載されている。
http://www.soilandhealth.org/

『農業聖典』アルバート・ハワード著、山路健訳、戸苅義次監修、農林水産業生産性向上会議、1959年。改訳新装版は1985年に日本経済評論社から出版。 by Sir Albert Howard, Oxford University Press, 1940, 1943, 1949, 1972, 1976, 1999.
("An Agricultural Testament" by Sir Albert Howard, Oxford University Press, 1940, 1943, 1949, 1972, 1976, 1999.)
20世紀初頭に有機農運動を巻き起こした一冊。インドのインドール研究所を中心としたハワードの25年間にわたる研究の集大成。「地力の維持は、いかなる形態であれ恒久農業にとっての第1の条件である」この一文で始まる序論に有機農のエッセンスが凝縮されている。第12章では、土と食物と人間の健康がどれだけ深く関係しているかを示している。原本はロデール研究所から出版されている。
http://rodaleinstitute.org/bookstore/products/farm_books/2.html
もしくはインドの「Other India Bookstore」でも販売。検索で「Howard」を探す。
http://www.goacom.com/oib/

『ハワードの有機農業』(上・下)アルバート・ハワード著、横井利直他訳、農山漁村文化協会、1987年。("Farming and Gardening for Health or Disease (The Soil and Health)" by Sir Albert Howard, Faber and Faber, London, 1945, Devin-Adair 1947, Schocken 1972)
『農業聖典』出版後、世界中に広がった有機農運動からの反響を加え、化学農業界からの反論や研究室に閉じこもった農業科学者たちからの攻撃にも言及しながら、ハワードの有機農をさらに極めた本。『農業聖典』と併せて読むと、人間の健康を築くためには土をどう育てるべきか、明確に見えてくる。
原文は「Soil and Health Library」に全文掲載。
http://www.soilandhealth.org/

ハワードの功績、著書・論文目録、リンクはジャーニー・トゥ・フォーエバーの「小さな農場図書館」へ。

『有機農法 自然循環とよみがえる生命』J. I.ロデイル著、一楽照雄訳、農産漁村文化協会 人間選書55、1974年。("Pay Dirt: Farming and Gardening with Composts" by J.I. Rodale, Devin-Adair, New York, 1946)
ハワードの業績に感銘を受けたアメリカ人 J. I.ロデイルが、ハワードの農業哲学をアメリカに紹介した本。その後ロデイルは『Organic Gardening and Farming magazine』誌を刊行したりロデイル出版社から有機農に関する本を多数発行した。独自の研究所も設立し有機農運動の広まりに貢献したロデイルがまとめた一冊。原文は「小さな農場図書館」に全文掲載。
『(有機農業者のための堆肥作り)Organic Gardener's Composting』 by Steve Solomon, 1993, Van Patten, Oregon
適切な堆肥の作り方とその意義を簡潔にわかりやすく説明しているガイドブック。第1部では堆肥の作り方のハウツーを、第2部では堆肥の質を向上する方法がかかれている。高熱発酵堆肥とミミズコンポストを主に取り上げている。堆肥作りの技術を発展させたハワードやロデイルの偉大な業績をまとめ、健全な土と健康な人との関係を指摘したプライスやマカリソンの業績も紹介している。著者のサイトに全文掲載。

1939年3月22日にイギリス・チェシャー地方医学・保険医委員会が発表した『医学聖典』は当時胎動し始めていた有機農運動発展の一里塚となるものだった。医学の発展により「死期をのばすこと」は成功したことを認めながら、「病気の予防」については改善されていない。この文書はなぜ病気が予防できていないのか、その理由と解決策、その実証について記している。「肥沃な土が健康な作物を育て、健康な動物を育て、健康な人間を育てる。」
『医学聖典』はロデイル著『有機農法』にも記載されているが、手づくり企画はその原本のコピーと本には掲載されていない参考文献と15論文を集め、ジャーニー・トゥ・フォーエバー「小さな農場図書館」に掲載している。

農場むけ堆肥作りの資料集

『(農場規模堆肥作りの情報集)Farm-Scale Composting Resource List』
「農村への適正技術移行機関(Appropriate Technology Transfer for Rural Areas: ATTRA)」による耕種学情報リストの一部。ATTRAの「持続可能な土壌管理(Sustainable Soil Management)」土壌システムガイドとセットになっている。読むべき本の一覧、参考文献、堆肥作り団体、オンライン情報、ソフトウェア、雑誌、ニュースレターやジャーナル、メーリングリスト・掲示板、文献一覧、現在行われている研究など。
http://www.attra.org/attra-pub/farmcompost.html

『(農場堆肥ハンドブック)On-Farm Composting Handbook』 Northeast Regional Agricultural Engineering Service, Waste Management Publications: NRAES-54, 1992, ISBN 0-935817-19-0, 186 pages, $20.00
ATTRAのリンク集で1番に紹介されている本。受賞作品であるこのハンドブックは農場レベルでの堆肥作りについて、どうやって生産・使用・販売するか、詳しく紹介している。利益と欠点、工程、原材料、手法、運用、管理、場所と環境への考慮、使い方、販売、経済性、廃棄物管理の他の方法などを統計データや表、計算もあわせて紹介し、160件以上の参考文献、用語解説などもある。
http://www.nraes.org/publications/nraes54.html

『(農場堆肥作りのフィールドガイド)Field Guide to On-Farm Composting』, Northeast Regional Agricultural Engineering Service, Waste Management Publications: NRAES-114, 1999, ISBN 0-935817-39-5, 128 pages, $14.00
実際農作業をしながら参照するためのハンドブック。丈夫な紙をリングで閉じ、ラミネートした表紙と見出しで使いやすいよう工夫してある。水分は最高どれくらいまで多く含めるか? 原材料の密度は? なぜ悪臭が出てしまったのか、どう修正できるか? 鶏の死体を堆肥化するにはどれくらいかかるか? できた堆肥の適切な施肥量などなど、現場での疑問に具体的に回答している。『On-Farm Composting Handbook』とセットになった本。
http://www.nraes.org/publications/nraes114.html

『(堆肥の準備と使い方)Preparation and Use of Compost』, Agrodok No. 8, Agrodok Publications, Agromisa Foundation, 1994, ISBN 90-72746-52-X
Agrodok出版のブックレットは便利で実用的なハウツー・ガイドだ。堆肥作りの手法、プロセス、有機原料のタイプ、有機肥料、魚の餌としての堆肥、良い堆肥塚を作るための必要条件、世界で通用するインドール式、バンガロール式、熱発酵式の3つの手法など。小規模農場における実用的な堆肥作りと利用のガイド。オンラインで販売中。
http://www.antenna.nl/~agromisa/agrodok/ad08.html

『(ミミズの活用法)Harnessing the Earthworm』 by Dr. Thomas J. Barrett, Humphries, 1947, with an Introduction by Eve Balfour, Wedgewood Press, 1959, Bookworm, ISBN 0916302091
ミミズコンポストの古典書。生物を育てる表土を作り、土壌を調整し作物に最適な状態で養分を与える環境を作り出すミミズの機能について研究し、実際に農場でミミズを利用する方法を指導した本。160エーカーの畑をミミズコンポストだけで60年間肥やし、人が羨むような立派な作物を育てていた「My Grandfather's Earthworm Farm」、イブ・バルファー女史による前書き、そしてBarrett自身が開発したミミズの増殖装置Earthmaster Culture Bedも紹介している。 入手先 From Vermico:
http://www.vermico.com/books.html
From City Knowledge.com:
http://www.cityknowledge.com/earthworms/order_form.html

『(コンポスト・コネクション)The Compost Connection』 アメリカ・ワシントン州立大学「持続可能な農業と天然資源センター(Center for Sustaining Agriculture and Natural Resources: CSANR)」のDavid Granatstein氏が発行しているオンライン・ニュースレター。オンライン版は1996年6月から発行して言うr。農場レベルの堆肥生産、堆肥分析、利用方法、堆肥情報集など。
http://csanr.wsu.edu/compost/newsletter/index.html

『Worm Digest』
世界中の小規模・大規模ミミズコンポストを取り上げた季刊紙。人と情報と資料をネットワークでつないでいる。発行元は都市部と農村部の両方で持続可能な有機農を促進している非営利団体「Edible City Resource Center」。 オンライン記事掲載、ミミズコンポスト・フォーラム、バックナンバー、図書室、たくさんの参考文献、サイト検索、ミミズ箱の紹介、収穫のしかた、購入先、製品の評価などなど、ミミズとミミズコンポストに関するあらゆる情報がそろっている。
http://www.wormdigest.org/

大規模コンポストフォーラム(OldGrowth Compost Resource Pageにて)
http://www.oldgrowth.org/compost/forum_large/index.html
OldGrowth Compost Resource ミミズコンポスト掲示板
http://www.oldgrowth.org/compost/forum_vermi1/

コンポスト・メーリングリスト
家庭での堆肥作り向けだけど、大規模堆肥を含むあらゆるタイプの堆肥作りについて議論されている。
参加するためには本文に「SUBSCRIBE COMPOST <自分の名前>」を書いたメールをlistproc@listproc.wsu.edu宛に送る。
無駄にするな! メーリングリスト(WASTENOT email mailing list)
堆肥作りの専門家向け。
参加するためには本文に「SUBSCRIBE WASTENOT <自分の名前>」を書いたメールをlistserv@maelstrom.stjohns.edu宛に送る。


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